[フランクフルト 30日 ロイター] – 独ビオンテックは30日、米ファイザーと共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、2021年末までに生産能力を25億回分に拡大させると表明するとともに、コロナワクチンの今年の売上高が約100億ユーロ(117億ドル)に達するとの見通しを示した。

今年のコロナワクチンの生産量について、ファイザーはこれまで23億─24億回分との見通しを示していた。ビオンテックはドイツのマールブルクの新製造施設のほか、他の製造業者や供給業者とのネットワーク拡張などで増産が可能になったと説明。生産能力拡大は需要増に対応したものとし、一段の拡大に向け協議を進めていると明らかにした。

ビオンテックは受注残を踏まえるとコロナワクチンの今年の売上高は98億ユーロになるとの見通しを表明。サヒン最高経営責任者(CEO)は「コロナワクチンによる売上高を新たなワクチンや治療薬の研究と開発に投資する大きな機会が見え始めている」と述べた。