[ロンドン 14日 ロイター] – 製薬大手の米ファイザーと英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの免疫反応を初めて比較した英国の科学者による研究で、80歳以上の人が1回接種した後、同様の強い抗体反応が確認された。

研究ではまた、免疫組織で重要な要素であるT細胞について、アストラゼネカ/オックスフォード大学のワクチンの方が、ファイザー/ビオンテックのワクチンよりも優れた反応が出た

研究は英国にいる80─99歳の人でワクチンの1回目を接種した165人の血液サンプルを分析。科学者は分析が、さらに調査を進める価値がある内容だと述べた。

抗体は新型コロナウイルスがヒトの細胞に侵入することを防ぐことができるが、T細胞はコロナウイルスに感染した細胞を攻撃・破壊することで、より広範な予防策となり得る。

研究者の1人であるバーミンガム大学の血液学教授、ポール・モス氏は「これらのワクチンは、1回目の接種だけで(分析対象の)大半の人に抗体反応を誘導することが同等かつ効果的にできた」と話した。

研究は査読前にオンラインで公開。ファイザーのワクチンを受けた76人の参加者の93%で、アストラゼネカのワクチンを受けた89人の参加者の87%で主要な抗体が同等の水準で確認された。

参加した別の1人であるバーミンガム大学の臨床試験の講師、ヘレン・ペリー氏は、アストラゼネカのワクチンの方が、より多くの人でT細胞が検出できたと話す。免疫の中で抗体だけが唯一の重要要素ではなく、T細胞も重要な役割を担っているということを示す初期段階の研究結果を後押しする内容だ。ペリー氏は「T細胞反応の違いが何を意味するのかを理解するためには一段と研究を進める必要がある」と話した。