先週の金融市場では、4月の米消費者物価指数(CPI)の予想が大きく外れていたことが明らかになり、インフレ見通しの修正に伴う売りが広がりました。今週は新型コロナウイルスの最初の犠牲者を出し、最初に克服した中国の経済統計から重要イベントが始まります。工業生産と小売売上高、いずれも力強い景気回復の勢いを裏付けるというのが、エコノミストの予想です。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

ディズニー追撃

米AT&Tはメディア事業を米ディスカバリーと統合するための協議に入っていると、事情を知る複数の関係者が明らかにした。実現すれば、ネットフリックスやウォルト・ディズニーに匹敵する巨大エンターテインメント企業が誕生する。AT&Tは2018年に850億ドル(約9兆3000億円)でタイム・ワーナーを買収、HBOやCNNなどのメディア資産を獲得した。両社は早ければ今週にも合意に至る可能性があるという。

機会逃さず

資産家ジョージ・ソロス氏の投資会社は、アルケゴス・キャピタル・マネジメントのポジションが崩壊しバイアコムCBSやディスカバリー、百度(バイドゥ)の株式が大量に売却された際、これら銘柄を買い入れていた。届け出によると、1-3月期に購入したのは1億9400万ドル(約212億円)相当のバイアコムCBS株と7700万ドル相当の百度株など。関係者によると、アルケゴスのポジション破綻前にはこれら銘柄を保有していなかった。

重大懸念と自衛権

イスラム武装組織によるイスラエルへのロケット弾発射、イスラエル空軍によるパレスチナ自治区ガザ空爆が続いている。15日にはガザ空爆で外国の報道機関が入っているビルも破壊された。バイデン米大統領はネタニヤフ首相との電話会談で、「重大な懸念」を伝えながらも、イスラエルの自衛権をあらためて確認した。AP通信によれば、ガザ空爆で子供55人、女性33人を含む少なくとも188人のパレスチナ人が殺害された。イスラエルではロケット弾で5歳の男児や兵士を含む8人が死亡。

発電目標へ

インドの再生可能エネルギー開発企業アダニ・グリーン・エナジーは、同業SBエナジー・ホールディングスの買収で交渉しており、協議が進んだ段階にある。ソフトバンクグループとブハルティ・エンタープライゼズが保有するSBエナジーは、この取引で企業価値6億5000万ドル(約710億円)超と評価される可能性があると、関係者が話した。数週間以内にも発表されるという。

元優等生

シンガポールは台湾からの渡航で制限を強化した。新規感染者の急増を受けた措置。台湾当局は週末のステイホームを呼び掛けた。台北では屋内で5人、屋外では10人を超える人数で集まることを禁じた。シンガポールは1年前のロックダウン(都市封鎖)同然の措置を1カ月にわたり再導入。今週は大半の学校で対面授業が再び禁止され、生徒たちは在宅学習に戻ることになる。

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