スイスの銀行クレディ・スイス・グループはソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏個人との長年にわたる融資関係を最近解消し、ソフトバンクGとの取引も縮小したと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。

  報道によると、孫氏は保有するソフトバンクG株をてこにクレディ・スイスなど金融機関から資金を借り入れてきたが、孫氏がクレディ・スイスに担保として差し入れた持ち株が5月にゼロになったことが、日本の規制当局への届け出から明らかになった。

  ソフトバンクG傘下「ビジョン・ファンド」の投資先だった英金融会社グリーンシル・キャピタルが3月に破綻したことで、クレディ・スイスは多額の損失を被った。ソフトバンクGの広報担当はWSJに対しコメントを控えた。