バイデン米大統領は16日、アフガニスタンからの駐留米軍撤退を決めた自身の判断について、適正だったと擁護した。反政府勢力タリバンが首都を制圧し、米軍撤退の決定がアフガンを混乱に陥れたとの批判が高まっている。

  大統領はホワイトハウスからの全国向け演説で、決定の妥当性を主張した上で、「20年を経て、米軍を撤退させる上で適切な時期などないとつらい経験を通じて知った」と語った。

President Biden Delivers Remarks On Afghanistan
ホワイトハウスで演説したバイデン大統領(8月16日)Photographer: Oliver Contreras/Sipa/Bloomberg

  バイデン氏は米国が撤退後もアフガンでのテロと闘うと述べ、アフガンでの戦争を終わらせるとした軍関係者へのコミットメントを守っていることを示す動きだとした。

  バイデン氏はさらに、トランプ前政権が昨年、カタールでタリバンと和平合意した後、駐留米軍を既に大幅に縮小していたと指摘した。

  「われわれのアフガニスタンでのミッションは決して国家建設ではなかったはずだ」と述べた。

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原題:Biden Says He Stands ‘Squarely’ Behind Afghan Withdrawal (1)(抜粋)