[ベルリン 30日 ロイター] – 9月26日のドイツ連邦議会選挙(総選挙)に関する世論調査によると、中道左派・社会民主党(SPD)の支持率が上昇し、メルケル首相率いる保守系与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)に対するリードを広げた。連立左派政権が誕生する可能性が高まっている。

ビルトテレビの委託で調査会社INSAが実施した世論調査によると、SPDおよびSPDの首相候補であるショルツ財務相の支持率は2%ポイント上昇して25%となり、ここ4年間で最高となった。

一方、CDU・CSUおよびCDU・CSUのラシェット首相候補の支持率は3%ポイント低下し20%と過去最低。このほか、環境政党「緑の党」が16.5%、企業寄りの自由民主党(FDP)が13.5%、極右ドイツのための選択肢(AfD)が11%、極左の左派党(リンケ)が7%だった。

INSAトップのヘルマン・ビンケルト氏は、ラシェット氏が首相に就任するためにはCDU・CSUが緑の党およびFDPと連立するしかないと指摘。一方、「ショルツ氏の首相就任には4つの選択肢がある」とし、SPD・緑の党・FPDの連立、SPD・緑の党・リンケの左派連立、SPD主導でのCDU・CSUおよび緑の党との連立、またはSPD主導でのCDU・CSUおよびFPDとの連立が考えられるとした。