東京都は、都内の新型コロナウイルスの感染者数の登録作業にミスがあったなどとして、これまでの発表の大規模な訂正を行い、半年間で4000人余り増えました。都は「最も多い月でも、増えた人数はその月全体の3%程度で、コロナ対策の政策決定を左右するものではなかった」と話しています。都は、ことし4月2日から今月2日までの半年間に発表してきた感染者数について、29日夜、大規模な訂正を行いました。
新たに追加されたのは4512人、削除されたのは447人で、追加と削除の結果、これまでの発表より4065人増えました。

最も増えたのは8月の3587人で、都は、「増えた人数は8月全体のおよそ3%程度で、影響がないとはいわないが、コロナ対策の政策決定を左右するものではなかった」と話しています。

都は、保健所が都に報告する時の登録作業にミスがあったことなどが原因だと説明しています。都は同じようなミスで、ことし2月にも訂正していて、「忙しくても確認をしっかりやるべきだった」と話しています。

訂正した期間には第4波、5波が含まれますが、都は「保健所は感染したすべての人の情報を把握できていたため、入院の調整や自宅療養者の健康観察などに影響はなかった」としています。

また、都は感染者数に誤りがあることを先月下旬には把握していたということですが、「精査に時間がかかった」と説明しています。