[ニューヨーク 3日 ロイター] – ニューヨーク外為市場ではドルが下落。米連邦準備理事会(FRB)は3日までに開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、テーパリング(量的緩和の縮小)の月内開始を決定した。同時に、インフレ高進は「一過性」という判断を維持し、速いペースでの利上げが必要となる公算は小さいという認識を示した。

FRBは11月から国債の買い入れを月額100億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)を50億ドル縮小する。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.045%安の94.068。

FRBの発表直後のドル売りについて、シリコン・バレー・バンクのチーフ通貨ストラテジスト、スコット・ペトルスカ氏は「FOMCに向けて過度にドルロングとなっていた」とし、利食い売りの可能性が高いと指摘した。同時に、比較的高水準にある米債利回りや逃避買い、さらにFRBがインフレ高進について、当初予想されていたほど一過性でない可能性を一部認めていることが、ドルを第4・四半期に支援する見通しとした。

ユーロ/ドルはほぼ変わらずの1.15825ドル。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は3日、来年利上げする可能性は非常に低いとの認識を示した。市場では来年10月にも利上げするとの見方が出ていたが、ラガルド氏の発言を受け、利上げ予想時期は同年12月に後ずれした。

ドル/円は114.125円と、4年ぶり高値近辺で推移。

豪ドルは0.05%安の0.7425米ドル。オーストラリア準備銀行(豪中銀)は2日、債券利回りを低水準で維持する目標を廃止した。早期利上げに向け道を開くことで新型コロナウイルス禍で講じた景気刺激策の解除に向け大きな一歩を踏み出した。ただ、ロウ総裁は政策については忍耐強く取り組む考えを示し、来年5月にも利上げがあり得るとの市場の観測を改めて否定した。

ポンドは0.3%高の1.36525ドル。

イングランド銀行(英中銀)は4日に金融政策決定会合を開催する。マネーマーケットでは、4日に15ベーシスポイント(bp)の利上げが実施されるという観測は後退したが、年内利上げの可能性を依然織り込んでいる。

ドル/円 NY終値 113.98/114.01

始値 113.84

高値 114.21

安値 113.73

ユーロ/ドル NY終値 1.1610/1.1614

始値 1.1590

高値 1.1615

安値 1.1563