【ワシントン時事】イラク北部クルド人自治区の主要都市アルビルで13日、弾道ミサイルによる攻撃があった。死傷者はいなかった。イランの革命防衛隊は国営メディアを通じて声明を出し、アルビルにあるイスラエルの「戦略拠点」にミサイル攻撃を加えたと認めた。

「攻撃起きた可能性」と一時騒然 米大使館が釈明―UAE

 イラン国営メディアによると、イスラエルは今月に入りシリアで空爆を行い、革命防衛隊の隊員2人を殺害した。革命防衛隊は声明で「攻撃が繰り返されれば厳格で断固とした破滅的対応に直面することになる」と警告した。

 米国務省のプライス報道官は13日、「攻撃はイラクの主権の甚だしい侵害だ」と強く非難。アルビルには駐留米軍の基地や領事館があるが、攻撃は米国を標的としたものではなく、米政府関連施設に被害はなかったと説明した。

 サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)も13日、CBSテレビに対し、ミサイル防衛能力の供与に向けイラク政府と協議していると語った。ただ、中断されたイラン核合意再建交渉については「バイデン大統領のイラン核保有阻止の決意は揺らいでいない」と強調し、再開を目指す考えを示した。

 ロイター通信などが地元当局者の話として伝えたところでは、イラク国外の東方から12発の弾道ミサイルが発射され、着弾した。イランはこれまでに、アルビルの米軍基地を狙った攻撃を行ったことがある。