[ニューヨーク 13日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、世界的な景気減速懸念と、米連邦準備理事会(FRB)が一段と積極的な利上げを進めるとの観測を背景に安全資産としてのドルが買われ、ドル指数は約20年ぶりの高値を付けた。

米労働省が前週10日に発表した5月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比8.6%上昇と、1981年12月以来、40年5カ月ぶりの大幅な上昇率を記録。これを受け、広範なリスク回避の動きが広がっていた。

ジェフリーズの外為グローバル責任者、ブラッド・ベクテル氏は「ドルは前週10日から上げ幅を拡大している」と指摘。主要6通貨に対するドル指数は0.6%高の105.04。一時は2002年12月以来の高水準を付けた。

この日の取引でドルに対し唯一上向いたのが、1998年以来の安値近辺にあった円。政府当局者が、円の急激な下落を懸念しており、必要なら「適切に対応する」用意があると発言したことが、ある程度の支援要因になった。

キャピタル・エコノミクスの日本担当エコノミスト、トム・リアマス氏は「政策当局者のトーンがますます厳しくなっていることから、近いうちに口先介入からエスカレートする可能性がある」との見方を示した。

ドルは対円で0.1%安の134.25円。

今週はFRBのほか、スイス国立銀行(中央銀行)、イングランド銀行(英中央銀行)なども政策決定会合を開く。FRBは14─15日の連邦公開市場委員会(FOMC)で 50ベーシスポイント(bp)の利上げを決定するとおおむね予想されているが、バークレイズとジェフリーズなどは、利上げ幅は75bpになるとの見方を示している。

ジェフリーズのベクテル氏は「利上げ幅が75bなら、明らかにサプライズになる」とし、実際にこの幅での利上げが決定されれば、ドル指数は一段と上昇するとの見方を示した。

リスク選好度を反映しやすい豪ドルは対米ドルで1.7%安。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは20.0%安の2万3350.5ドル。一日の下落としては約2年ぶりの大きさになる見通し。

ドル/円 NY終値 134.40/134.43

始値 134.45

高値 134.69

安値 133.60

ユーロ/ドル NY終値 1.0408/1.0412

始値 1.0467

高値 1.0473

安値 1.0401