[15日 ロイター] – 経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXは米裁判所に提出した書類の中で、グループとして債権者が100万人を超える可能性があると明らかにした。

14日夜に提出した文書によると、FTXは世界の数十の規制当局と接触しており、トレーディングを手掛ける兄弟会社アラメダ・リサーチを含む主要企業でそれぞれ5人の新しい独立取締役を任命したと説明した。

提出書類によると、FTX破綻には10万人以上の債権者が含まれており、この数は100万人を超える可能性がある。この数字はFTXが複数のFTXグループ会社に対して、主要債権者リストを別々に提出するのではなく、1つにまとめて提出するよう要請したことを受けて開示された。

また、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、FTXに大きなエクスポージャーがあることを認めていた仮想通貨金融機関ブロックファイは、破産申請の準備をしつつ、従業員を解雇する方針だ。

このほか、ブルームバーグは、米国とバハマの当局がFTXの創業者で前最高経営責任者(CEO)のサム・バンクマンフリード氏を聴取のため米国に移送することについて話を進めていると伝えた。

バンクマンフリード氏は14日付の米紙ニューヨーク・タイムズのインタビューで、事業を急速に拡大しすぎて経営不安の兆候を察知できなかったと述べた。

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