[北京 14日 ロイター] – 中国の習近平国家主席は14日、北京でイランのライシ大統領と会談し、イラン核問題の早期かつ適切な解決を求めるとともに、イランの権利と利益の保護への支持を表明した。

中国国営メディアによると、習主席は会談で、イラン核合意の履行に向けた交渉の再開に向け、中国は引き続き「建設的に参加する」と述べた。

中国は、2018年に米国が15年のイラン核合意から離脱したことを批判している。

ライシ大統領は、14日から3日間の訪中を前に中国共産党機関紙の人民日報に寄稿し、両国とも単独行動主義と「不当な」制裁の発動といった「暴力的」措置が世界の危機と不安定状態の主因と考えていると指摘。中国を「旧友」と表現し、二国間関係を強化するイランの取り組みは地域・国際情勢の影響を受けないとしていた。

習主席は「国際情勢や地域情勢がいかに変化しようとも、中国はイランとの友好協力を揺るぎなく発展させ、中国・イラン包括的戦略パートナーシップの継続的発展を推進する」と述べた。

中国はイランとの貿易、農業、工業、インフラでの協力を深めるとともに、より高品質のイラン産農産物を輸入する意向を示した。

両首脳は昨年9月、ウズベキスタンで会談し、より強力な同盟関係を築くことで合意していた。