[ワシントン 7日 ロイター] – 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は7日、米国が台湾を含め中国との関係に変更を求めていないという認識を示した。中国の秦剛外相が、米国が中国に対する「ゆがんだ」認識を変えなければ、「衝突と対立」が起こると警告したことを受けた発言。

カービー氏は「われわれが求めているのは中国との戦略的な競争で、対立ではない」とし、「中国との競争で勝つことを目指すが、そのレベルにとどめることを絶対的に望んでいる」と述べた。

秦外相はこの日、米国が公正でルールに基づく競争ではなく、中国の抑圧と封じ込めに従事してきたと指摘。米中間の緊張を高めているのは米国だと非難した。

カービー氏は、米国は台湾を巡る「一つの中国」政策を尊重し、台湾の現状を変えることは望んでいないと述べた。

さらに中国に対し、ロシアに軍事支援を提供しないよう求めた。米国政府関係者は以前から、ウクライナ戦争を巡り中国からロシアに向けた軍事援助が行われる可能性があるとの懸念を表明している。