[イスタンブール 7日 ロイター] – トルコ中央銀行は7日、ドルへの依存を減らしリラ建て国債の利回りを抑えるための新たな措置を発表した。

官報によると、リラ預金が預金総額の50─60%を占める場合に銀行が維持しなければならない証券の比率を、従来の2%ポイントから7ポイントに引き上げた。

テラ・ヤティリムはメモで、ハードカレンシーの需要が根強く、債券利回りと貸出金利が幾分持ち直していることから、マクロ健全性政策をさらに強化する可能性を中銀は示していたと指摘した。

リラ相場は過去数カ月は安定していたが、最近はドルに対してやや軟調に推移している。

中銀はまた、預金総額に占めるリラ預金の比率が60%未満の銀行に対しては、外為預金に追加で5%の準備金を適用するとした。外貨からリラへの預金転換目標も再導入した。

利付国債を促進するために、物価連動債を借り入れの担保にする際の割引率を70%から80%に引き上げた。基準金利の1.8倍の金利で融資を行う場合の担保維持の要件を90%から150%へ引き上げた。

テラ・ヤティリムは「これらの規制は銀行システムにとって明らかにマイナスだ」としながらも、5月14日の大統領選挙と議会選挙後には選挙結果にかかわらず撤廃されるとの見方を示した。

今回の変更によりリラ預金金利が上昇し、リラ建ての商業ローン金利と国債利回りが低下すると予想した。