Vlad Savov

  • ツイッターのユーザーは認証マーク巡る騒動に嫌気、代替SNS模索
  • ブルースカイ、iPhoneで24.5万回ダウンロードーアンドロイド版も登場
Bluesky logo Photographer: Domoney, Julius

本人認証マークを巡る騒動に嫌気が差したツイッターのユーザーは、新たなソーシャルメディアネットワークとして、かつてツイッターを共同創業したジャック・ドーシー氏が支援するアプリ「ブルースカイ」に関心を寄せている。

  データaiによれば、ブルースカイのアプリはこれまでにiPhone(アイフォーン)で24万5000回ダウンロードされた。招待制のブルースカイは今年、待機リストからユーザー希望者を招待し、ベータ版の試験運用を開始。ユーザー数は現時点では限られているが、昨年10月にイーロン・マスク氏がツイッターを買収した時点で、希望者リストは100万人を超えていた。最近ではアンドロイド用のアプリも追加した。

  一方で数億人規模のユーザーを抱えるツイッターは週末にかけ、本人認証マークを一斉削除しながらも、著名人の認証マークは維持し、ユーザーを混乱させている。マスク氏は認証マークを月額8ドルの有料サービスユーザーに限定したが、フォロワーの多い著名人の多くから批判の声が挙がっていた。

  マスク氏による一貫性のない方針を嫌気したツイッターのユーザーは、数カ月前からマストドンなど信頼できる代替ソーシャルメディアを求めてきた。ブルースカイは2019年にドーシー氏の関与でスタートした。よりオープンなソーシャルプロトコルとスタンダードを提供し、どのようなサービスからも参加し交流できるようにすることを目指している。

  プロジェクトリーダーのジェイ・グレイバー氏はブルースカイのプロトコルについて、「ツイッターが本来実現できたかもしれない非常にシンプルなマイクロブログのフォーマット」だと説明。ツイッターの初期バージョンに似ていて、300文字のテキストを投稿、返信でき、投稿の再掲載やテキストおよび写真の共有を可能にする。ブルームバーグニュースがテストしたところ、アンドロイド版はローディングに時間がかかることがあるが、コミュニケーションに必要な基本機能は全て備えており、マストドンよりずっと素早く円滑にやりとりができる。

原題:Dorsey-Backed Bluesky Stirs Excitement as Musk’s Twitter Falters(抜粋)