[モスクワ 15日 ロイター] – ロシア高官らは15日、同国が中国に従属しつつあるとするマクロン仏大統領の発言を非難した。

マクロン氏は14日付のフランス紙ロピニオンのインタビューで、ロシアはウクライナに侵攻したことによって孤立したと指摘。「(ロシアは)事実上、中国に従属し始めている。スウェーデンとフィンランドによる北大西洋条約機構(NATO)加盟の決定を加速させ、自国にとって極めて重要なバルト海へのアクセスを失った」と語った。

これに対し、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、同国と中国の関係は戦略的パートナーであり、依存とは無関係だと述べた。

ロシアのグルシコ外務次官は外務省ウェブサイトに声明を出し、フランスと西側諸国は、中国とロシアの関係強化による世界秩序の変化を恐れていると指摘した。

グルシコ氏は、マクロン氏と西側諸国の指導者は「ロシアが中国との間で強力かつ公平で、互いに尊重し合う関係を築いた現実に適応しなければならない」と主張した。