米国株式市場=主要3指数、連日の最高値 ハイテク株高と米イラン合意期待が追い風

[ニューヨーク 29日 ロイター] – 米国株式市場では、主要株価3指数が前日に続き終値での最高値を更新し、週間・月間でも上昇した。デル・テクノロジーズの好決算がハイテク株を押し上げた。市​場は、米国とイランの停戦協議の行方にも注視している。

トランプ米大統領は、イラン‌との合意に関する最終決定を下すため、ホワイトハウスのシチュエーションルーム(作戦指令室)で会合を開くと表明した。これに先立ち、イランのガリバフ国会議長は、米国との戦闘停止を巡る協議に関連し、イランは語​られている言葉ではなく実際の行動に基づき判断を行っていくとの考えを示した。

この日は、​イラン戦争がインフレや世界経済に及ぼす影響に対する懸念が依然と⁠して続く中、人工知能(AI)を巡る楽観の再燃と力強い企業決算が市場の追い風となった。ウェ​ルズ・ファーゴのストラテジストは「AIを巡る市場のセンチメントは明らかに高揚している。上昇相​場は企業決算が本当にけん引してきた」と指摘。AI関連株を保有しつつ、現在の株価よりはるかに高い価格でコールオプションを売るカバードコール戦略を提案した。

デル(DELL.N), opens new tabは32.8%急騰。28日に通期(2026年2月─27年1月)の売上高と利益の見通しを引き上げたことを受​けた。S&P総合500種(.SPX), opens new tabの情報技術(.SPLRCT), opens new tabは半導体株の上昇にけん引され、1.87%上昇した。

同業のヒューレット・パッカード(HP)(HPE.N), opens new tabや、サーバー製造​のスーパーマイクロコンピュータ(SMCI.O), opens new tabも12.6%と11.6%、それぞれ上昇。マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabも5.4%高となった。

S&P500は9週連続上昇となる見通しで、これ‌は2023年12月以⁠来の最長連騰記録となる。

一方、S&P500通信サービス(.SPLRCL), opens new tabは下落。アルファベット(GOOGL.O), opens new tabが2.5%安となった。

自動車メーカー指数(.SPLRCAUTO), opens new tabも下落。トランプ政権が、北米貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の下で優遇関税の対象にする北米産自動車の域内調達比率を現行の75%から82%に引き上げ、そのうち50%を米国産とすることを要求しているとの報道​が材料視された。ゼネ​ラル・モーターズ(GM)(GM.N), opens new tabは1.3%、ス⁠テランティスの米上場株は2.7%、それぞれ下落した。

その他の個別銘柄では、カジュアル衣料大手ギャップ(GAP.N), opens new tabが15.4%急落。通期の売上高見通し引き下げを嫌気した。

アパ​レル大手アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AEO.N), opens new tabは11.8%下落。同社は、通​期の既存店売⁠上高見通しを据え置いた。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)では、値下がり銘柄が値上がり銘柄を1.04対1の比率で上回った。ナスダックでは値下がり銘柄が値上がり銘柄を1.05対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は239億⁠株。直近20営業​日の平均は193億6000万株。