[26日 ロイター] – 2024年米大統領選への出馬を表明している南部フロリダ州のデサンティス知事は26日、メキシコ国境の移民対策を発表した。共和党の候補指名争いでトランプ前大統領に対抗する狙いだ。

川を挟んでメキシコと国境を接するテキサス州イーグルパスで開いたイベントで、トランプ氏を含むこれまでの大統領が移民流入を食い止める措置を講じてこなかったと批判。「言い訳は無用だ。仕事を成し遂げろ」と述べた。

自身の国境政策では、拘束した越境者を一時釈放する現行制度を廃止し、裁判所での審理まで拘束すると表明。政治亡命者の入国を拒否し、不法滞在者の送金に対する課税で国境の壁の建設費を賄うとした。

出生地主義に基づく市民権付与を廃止する考えも示した。この制度の下、米国内で生まれた移民の子どもは米国籍を取得できる。

出生地主義廃止はトランプ氏も表明しており、同氏の陣営はデサンティス氏が政策をまねていると非難した。

デサンティス氏は全米の世論調査でトランプ氏に20ポイント以上の差をつけられており、追い上げに苦戦している。