[アンカラ 3日 ロイター] – トルコのエルドアン大統領は3日、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟問題について、トルコがテロリストとみなす組織のメンバーをスウェーデンが国内に滞在させるのをやめない限り、反対姿勢を撤回しないとの考えを改めて示した。

トルコはこれまで繰り返し、非合法組織としているクルド労働者党(PKK)の支援者や、2016年のクーデター未遂事件に関与したとされる人々に対してスウェーデンが追加的な取り締まり策を講じることが、NATO加盟を認める条件だと主張している。

エルドアン氏は、スウェーデンがこれらの組織のメンバーの国内滞在を禁止するのを期待していると述べ、「各都市の中心部でテロリストたちのデモを許すなら、トルコとの友好関係など決して築けないと認識するべきだ」と付け加えた。

スウェーデン首都ストックホルムではここ数カ月、PKKを支持する旗を掲げたデモが続いている。

エルドアン氏は「われわれがこれまでに行った約束や、表明してきた期待、立場は全て明白だ。現時点でも、昨年から訴えてきた原則は変わらない。彼ら(スウェーデン)が同意したことを忠実に実行してほしいと言うだけだ」と語った。