By 和田崇彦

3月全国消費者物価(除く生鮮)は前年比+2.6%=総務省

[東京 19日 ロイター] – 総務省が19日に発表した3月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は106.8と、前年同月比2.6%上昇した。原材料価格上昇の転嫁の影響が一段と後退する中、生鮮食品除く食料の伸び率がさらに縮小し、コアCPIの伸び率は前月の2.8%を下回った。

ロイターがまとめたコアCPIの民間予測2.6%上昇と一致した。

生鮮食品を除く食料は4.6%上昇と、前月の伸び率5.3%を下回った。7カ月連続で伸び率が縮小。宿泊料は27.7%上昇で、こちらも前月の33.3%上昇を下回った。

一方、エネルギー価格は0.6%下落と、前月の1.7%下落から下落率が縮小した。電気代は1.0%下落、都市ガス代は10.1%下落でともに前月より下落率が縮小した。政府の電気・ガス価格激変緩和対策による下押しがはく落、原燃料価格の上昇も下支え要因となった。

生鮮食品およびエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI)は2.9%上昇と、2022年11月以来の3%割れとなった。(和田崇彦)