参院予算委員会は27日、「内外の諸課題」をテーマに集中審議を開く。与党は今月7日の2026年度予算の採決にあたり、野党に「予算成立後に集中審議を行う」と約束していた。野党はイラン情勢で国民生活に影響が出ているとして、経済対策の裏付けとなる補正予算の編成を求め、攻勢を強める構えだ。

 立憲民主党の水岡代表は24日、予算委に向け、「今の情勢の中で働く人たちの声を生かす形で審議に臨みたい」と都内で記者団に語った。この日は中道改革連合、公明党と3党の党首で、資材価格の高騰に直面するマンションの建設現場を視察しており、公明の竹谷代表も「政府は補正予算(編成)に直ちに着手してほしい」と求めた。

 一方、政府は7日に成立した26年度予算の予備費で当面対応できるとの考えを改めて説明するとみられる。

 木原官房長官は24日の記者会見で、「現時点で補正予算の編成が必要な状況だとは考えていない」と述べた。政府はホルムズ海峡を経由しない形での原油の代替調達を進めていることや、医療物資の安定供給に努めていることに理解を得たい考えだ。

【一覧】集中審議で議論が見込まれる主なテーマ

 集中審議では、ホルムズ海峡の海上交通路(シーレーン)の安全確保を巡り、米イスラエルとイランの停戦後に海上自衛隊の掃海部隊を派遣するかどうかも議題となる見通し。首相が自民党大会で憲法改正に強い意欲を示したことに関しても論戦が交わされそうだ。

 野党は首相を追及する機会を確保するため、今月は開かれない方向となった党首討論の5月実施とあわせ、予算委集中審議の更なる開催を要請していく方針だ。