- 4-6月売上高は14~17%増へ、市場予想9.1%増-株価は約5%上昇
- 3月に投入した新製品群が業績に寄与、自社株買いと増配も発表

米アップルが4月30日に示した4-6月(第3四半期)の売上高見通しは市場予想を上回る強い内容となった。テクノロジー業界を揺るがす供給不足をしのいでいることを示唆した。
同社は決算説明会で、4-6月期の売上高が14-17%増となる見通しを示した。市場予想平均の9.1%増を大きく上回り、発表後の時間外取引で株価は約5%上昇した。
3月に投入した新製品群が業績に寄与した。低価格ノートパソコンとして同社初の本格展開となるMacBook Neoや、iPhone 17e、刷新したiPad Air、新型MacBook Proなどが含まれる。599ドルのNeoは特に人気が高く、複数の小売店で品切れが続いている。
アップルは、メモリーチップなど部品不足の影響を少なくとも現時点ではしのいでいることを示唆した。メモリー不足はテクノロジー業界全体に波及し、各社は値上げや減産を余儀なくされている。アップルも完全に影響を免れているわけではなく、Mac miniなどの出荷遅延の一因となっているほか、一部ノートパソコンでは値上げに踏み切っている。
同社は、最大1000億ドル(約15兆6000億円)の自社株買い方針と配当の増額も発表した。
発表資料によると、1-3月(第2四半期)売上高は前年同期比17%増の1112億ドル。市場予想は1097億ドルだった。アップルは13%から16%の増収を見込んでいた。
もっとも、地域別ではばらつきが見られた。米州と欧州では予想に届かなかった一方、中国やアジアの他地域では予想を上回った。主力製品のiPhoneは、ウォール街の平均予想とほぼ一致した。
決算発表後の時間外取引でアップル株は当初下落していたが、急反発した。発表前時点で年初来1%弱の下落と、S&P500種株価指数の5.3%上昇に後れを取っていた。
イーマーケターのアナリスト、ジェイコブ・ボーン氏はリポートで「iPhoneの業績に対する期待は、達成がますます難しくなっている」と指摘。アップルは「AI時代における次の消費者向けデバイスを定義する圧力に直面している」と述べた。

年末商戦期の2025年10-12月(第1四半期)には売上高が16%増え過去最高を更新しており、今回の実績は回復基調の継続を示す。また、9月にティム・クック最高経営責任者(CEO)から職務を引き継ぐジョン・ターナス氏にとって、強固な基盤となることを示唆する。15年間CEOを務めたクック氏は、今後は会長として同社に残る。
1-3月期のiPhone売上高は前年同期比22%増の570億ドルと、ほぼ市場予想と一致した。動画・音楽配信、App Store、iCloudサブスクリプションなどを含むサービス部門は16%増の310億ドルとなり、市場予想の304億ドルを上回った。
1株利益は2.01ドルで、市場予想平均は1.96ドルだった。中国での売上高は28%増の205億ドルと、市場予想の189億ドルを上回った。
原題:Apple Delivers Strong Forecast in Sign It’s Weathering Shortages(抜粋)