・トランプ米大統領、ウイスキー関税一部撤廃-英王訪問受け対英譲歩
・米英関係が冷え込む中、最大市場での措置にスコッチ業界歓迎
トランプ米大統領は、英王チャールズ3世の訪米を受け、一部のウイスキー関税を撤廃すると表明した。英国に対する大きな貿易上の譲歩となる。
トランプ氏は30日、ソーシャルメディアへの投稿で「スコットランドとケンタッキー州のウイスキー・バーボン産業の協力に関わる関税や規制を撤廃する。これらはスコットランドとケンタッキーにとって非常に重要な産業だ」と述べた。
詳細は直ちに明らかになっていないが、トランプ氏はその後、ホワイトハウスで記者団に対し、「スコットランドとケンタッキーが再び取引できるよう、あらゆる制限を撤廃した。たった今ホワイトハウスを後にした国王夫妻に敬意を表したものだ」と語った。
スコッチウイスキーへの関税は、米英間の主要な対立点となってきた。英国は、関税を撤廃すれば、使用済みの樽をスコッチ生産者に輸出している米国のバーボン業界にも恩恵が及ぶと主張してきた。トランプ氏も、今回のソーシャルメディア投稿でこうした取引関係に言及した。
今回の措置は、いわゆる「特別な関係」の再確認を図る英国にとって重要な成果となる。両国関係はここ数十年でまれに見る冷え込みとなっている。トランプ氏は過去数カ月、イラン戦争やグリーンランド併合を巡る立場の違いを受け、スターマー英首相を批判してきた。
関税を通商交渉の圧力手段として広く活用してきたトランプ氏にとっても、注目すべき譲歩となる。こうした手法は緊密な同盟国に対しても用いられてきた。
スコッチウイスキー協会のマーク・ケント最高経営責任者(CEO)は「最大の輸出先である米国での関税撤廃は、スコッチウイスキー業界にとって大きな追い風だ」と評価。「業界が大きな圧力に直面する中、蒸留業者はひと息つけるだろう」と語った。
原題:Trump Says US Removing Scotch Tariffs After UK King’s Visit (1)(抜粋)
▽トランプ氏、スコットランドとケンタッキー州のウイスキー取引制限撤廃へ<ロイター日本語版>2026年5月1日午前 5:50 GMT+9▽

[30日 ロイター] – トランプ米大統領は30日、スコットランドが米ケンタッキー州と協力して行うウイスキーやバーボン関連の取引を巡り、関税や各種制限を撤廃する考えを示した。
自身のソーシャルメディアへの投稿で明らかにし、「これは長年、多くの人が望んできたことだ。特に木製樽をめぐっては、これまで両者の間で活発な取引が行われてきた」と述べた。
米英両国は2025年、英国製品の大半の輸入に対し、米国が一律10%の基本関税を課すことを認める合意を結んでいる。