- プライベートクレジット戦略は資産純流出、資金返還が組成を上回る
- 全体の運用資産は増加、リアルアセット部門が成長-株価一時14%高

米資産運用会社ブルー・アウル・キャピタルは、プライベートクレジットに対する投資家心理が悪化する中で他事業への傾斜を強め、手数料収入と資産を伸ばした。
ブルー・アウルが30日発表した1-3月(第1四半期)利益は前年同期比14%増の3億9360万ドル(約616億円)となり、アナリスト予想を上回った。運用資産残高も3月末で3150億ドルに増加。リアルアセット部門の大幅な成長に支えられ、市場予想に一致した。
ただ、プライベートクレジットを手がけるダイレクトレンディング(直接融資)戦略の期中のリターンはマイナス1.1%に低下。過去1年ではプラス5%だったが、スプレッドの拡大が響いた。
ダイレクトレンディング戦略は同社資産の3分の1余りを占めるが、資金返還が案件組成を上回り、同戦略の資産は5億ドル減少した。
ブルー・アウルの株価は30日の米株式市場で、一時14.5%高と急騰。年初来ではなお34%下落している。
プライベートクレジット市場に対する不安が全般的に深まる中で、人工知能(AI)で大きな影響を受けると見込まれるソフトウエア企業へのエクスポージャーが高く、バリュエーション面の懸念もあったブルー・アウルはその矢面に立たされていた。
昨年には2つのプライベートクレジット・ファンドを統合しようとしたものの、それにより投資家が損失を被る可能性から株価が急落、計画撤回に追い込まれた。また今年4月には、プライベートクレジットのファンド2本で解約請求が急増し、現金返還を制限した。
ダグ・オストロバー、マーク・リップシュルツ共同最高経営責任者(CEO)は共同発表文で、1-3月の業績は「強固な資本基盤に由来する安定性と、資金調達および継続的な資本投下に支えられた成長を反映している」と述べた。
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原題:Blue Owl Leans on Non-Private Credit Units for Asset Growth (1)(抜粋)