
[20日 ロイター] – 米実業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXは20日、新規株式公開(IPO)の申請書類を公開し、財務状況を明らかにした。
同社のIPOは、米国市場における初の時価総額1兆ドル超えの案件となる見込みで、今後数カ月のうちに見込まれるAI(人工知能)開発企業の米オープンAIやアンソロピックなど複数の大型IPOの皮切りとなる可能性がある。
提出書類によると、マスク氏は同社の総議決権の85.1%を保持し続けることになる。
同社はIPOの価格決定を早ければ6月11日に行い、翌12日にナスダック市場に上場する計画。火星への入植や宇宙空間でのAIデータセンター建設など、さらに大きな目標を掲げている。
アナリストらは、同社の企業価値を評価するための比較対象となる企業が他に存在しないため、一部の投資家にとっては、基本的な事業基盤よりも、マスク氏の最高経営責任者(CEO)としてのカリスマ性の方が重要視される可能性があると指摘した。
同社は、事業全体で28兆5000億ドル規模の潜在市場をターゲットとしており、その収益の大部分はAIに関連するものだとしている。