
[29日 ロイター] – 米アップル(AAPL.O)、新しいタブで開きますのジョン・ターナス新最高経営責任者(CEO)は、エンジニアリング重視の姿勢を強め、製品投入の頻度を高めるとともに、組織をスリム化するための大規模な改革を検討している。ブルームバーグが29日、事情に詳しい関係者の話として報じた。
検討初期の案には、従来の春と秋の製品投入サイクルからの脱却や、エンジニアと経営トップの距離を縮めることを目的とした中間管理職の一部廃止などが含まれるという。
アップルに25年間在籍し、長年にわたりハードウエア部門の責任者として複数世代のiPhone(アイフォーン)の開発を統括してきたターナス氏は今秋、ティム・クック氏の後任としてCEOに就任した。アナリストは、今回のトップ交代が同社の成長におけるハードウエアエコシステムの中心的な役割を浮き彫りにしたと指摘している。
報道によると、コスト削減の取り組みは既に始まっており、ターナス氏は新たな収益源や、既存製品からより多くの価値を引き出す方法も模索している。
同氏は社内で、人工知能(AI)時代に競争力を維持するには製品投入を迅速化し、より実験的な試みに取り組む必要があるとの考えを示しているという。
アップルは通常、毎年6月と9月に主要イベントを開催する。開発者会議ではソフトウエアに重点を置き、秋の発表会では新型iPhoneなどの消費者向け機器を中心に披露している。
ブルームバーグによると、アップルのハードウエアエンジニアリング部門は、エンジニアリングプログラムマネジメント職の削減を開始し、約6人のディレクターを含む複数のプログラムマネジャーが対象となった。
音声アシスタント「Siri(シリ)」、ヘッドセット「Vision Pro(ビジョンプロ)」、AI関連のソフトウエア開発に携わるチームでも大幅な人員削減を実施し、一部は従業員の勤務評価に関連したものだったという。
ターナス氏はさらに、AIを活用して製品開発を加速させ、現在従業員が行っている業務を自動化する方法も模索しているという。