
[ニューヨーク 30日 ロイター] – 米連邦取引委員会(FTC)は、アンソロピック、オープンAIなどの人工知能(AI)開発企業・機関を対象に、技術が消費者にもたらす潜在的な危険性を解明するため、業界全体にわたる調査を進めている。FTC高官が30日、ロイターに明らかにした。
制御を逸脱したAIエージェントに踏み込む米規制当局の正式な措置は初めて。7月に初めて報じられたAI暴走と同様の事案が相次ぎ、制御不能のAIがいずれ人間に危害を加える恐れがあるとの懸念が強まっている。
同高官によると、FTCはアンソロピック、オープンAI、研究団体METRなど主要なAI開発機関に対し、正式に情報の提出を要求し、幹部の証言を強制的に求める方針。
FTCのアンドルー・ファーガソン委員長は先週、サイバーセキュリティーの試験でエージェントに指示を与え、その結果として不正侵入が起きた場合、開発者はそれによって生じた損害に責任を負うべきだとの考えを示した。
アンソロピックとオープンAIはロイターのコメント要請に直ちに応じなかった。
同高官によると、ファーガソン氏は、オープンAIが開発したAIエージェントがオープンソースのプラットフォーム「ハギング・フェイス」に不正侵入する前から、両社に懸念を抱いていた。オープンAIのエージェントが同プラットフォームの脆弱性を探り、大規模な攻撃を実行した事件が発生したことで、この問題への対応の緊急性が高まったという。