Mohammed Ghobari, Timour Azhari

イエメン暫定政府軍の兵士ら。タイズ州で9月30日撮影

[5日 ロイター] – サウジアラビアが支援するイエメン暫定政府軍は5日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する大規模攻勢を実施し、紅海の要衝バベルマンデブ海峡周辺の拠点を港湾都市モカまで奪還したと発​表した。

政府筋によると、政府軍は同日夜、モカ郊外に到達し、フーシ派戦闘員は高地へ撤退した。国防省もモカ‌を奪還したと発表した。これにより暫定政府は、フーシ派が先月掌握した地域の大部分を奪還したことになるが、ロイターは現時点でこれらの情報を独自に確認していない。

その後も攻撃の応酬は続き、サウジ主導の有志連合は海軍部隊が西部ホデイダ州で軍事作戦を実施したと発表。フーシ派はサウジ国内の複数​の地点を標的に3件の軍事作戦を実施したと表明した。首都リヤドのキング・ハリド国際空港、ラービグにあるサウジアラム​コ製油所、アブハ国際空港、ハミースムシャイト空軍基地などを標的にしたとしている。フーシ派⁠によるこれらの攻撃について、現時点でサウジから確認は得られていない。

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これに先立ち、イエメンのエリヤニ情報相はロイターに対し、​バベルマンデブ海峡を実効支配下に置いたと表明。政府軍はサウジ軍の強力な航空支援を受けて沿岸を急速に進軍し、海峡の最狭部​に位置するドゥバブ地区の重要拠点を制圧したという。フーシ派が先月同海峡を占拠したことで、エネルギー市場に激震が走った重要な石油輸送路だ。

エリヤニ氏は、海峡から内陸にすぐ入った場所にあるドゥバブ飛行場を制圧し、同地区に残るフーシ派部隊を分断したと述べた。ただ、別の政府筋は海峡近くの軍​事基地で戦闘が続いていると語った。ただ、フーシ派は政府軍が進軍したことを否定し、こうした主張は「全くの事実無根」だと​表明していた。

同海峡の沿岸地域を奪還すれば、フーシ派が地中海とインド洋を結ぶ船舶の航行を妨害することは難しくなる。それでもフーシ派はさらに離れ‌た沿岸部⁠や内陸の拠点から、引き続きドローンで船舶を攻撃できる。

一方、暫定政府の軍関係筋5人によると、フーシ派は主要都市タイズ付近で大きく前進し、山岳道路の一部を掌握して同市の暫定政府軍を包囲下に置いた。別の政府筋1人は、同道路が遮断されたことを否定した。

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暫定政府の指導者であるアリーミ大統領評議会議長は4日、フーシ派が支配する地域を奪還して全土を掌握するため、フーシ派に対する大規模な軍事作戦を開​始すると表明していた。 もっと見る

イエメン暫定​政府軍に武器と訓練を提供して⁠いるサウジは、航空面でこの軍事作戦を支援、兵站面での支援も模索している。サウジ政府は5日、イエメン国内数百カ所の標的を攻撃したと表明した。イエメン暫定政府は、首都サヌアを含む複数の州での戦​線で攻撃を開始したとしている。

フーシ派系メディアによると、同派が運営する海事調整機関は5日、サ​ウジ領空を飛行す⁠る航空機に警告を発した。同機関は、サウジによる「侵略」が続く限り同国の領空は安全ではないと主張した。

戦闘はイエメン国内の複数の前線で展開されているが、最も激しいのは南西部。海峡近くの沿岸地域と、フーシ派が暫定政府軍の包囲を狙うタイズ周辺の丘陵地帯の両方で戦闘が続⁠いている。

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先週​にはフーシ派の攻撃でタイズ・アデン間の道路の暗渠が損傷し、通行不能となっ​た。

政府軍筋5人によると、フーシ派戦闘員は4日夜、同道路沿いの高台にある町アルトゥルバに新たに進出した。ただ、別の政府筋はこれを否定した。

フーシ派系通信社は5日、軍​事筋の話として同派がタイズ県マワシト地区から暫定政府軍を退却させ、暫定政権のアリーミ大統領評議会議長の自宅に到達したと伝えた。