
「じゃあ、中道のままで良かったじゃない」
国民民主党の榛葉賀津也幹事長がツッコミを入れたくなるのも無理はない。
すったもんだの末、中道改革連合が解体された。中道所属の立憲民主党出身議員は新党「民主改革の会」を発足させ、公明党出身議員は元の所属先の公明に復党した。中道には立民系議員1人が残務処理のために残った。たもとを分かつことになった民主改革、公明、中道の3党は衆院統一会派「中道」を結成して、5日に始まった臨時国会に臨んでいる。
党を解体した直後にほぼ同じ顔ぶれが再結集するという有権者にとっては不可解な構図だが、ともかく「政権の受け皿をつくる」という中道の構想は頓挫した。相手が勝手に滑落していくのだから、高市早苗首相や自民党にとってこれほど楽なことはないだろう。
とはいえ、政府・与党にも付け入る隙はある。中道解体で衆院では「自民1強」がさらに鮮明になったが、参院では与党が過半数に届かない「少数与党」の状況が続く。重要法案を通すためには野党の協力が欠かせない。
自民が水面下で動き始める
とりわけ注目が集まるのが、国民民主と公明の動向だ。焦点は衆院議員定数削減法案と飲食料品の消費税減税関連法案で、与野党による全面対決となる見通しだ。自民は定数削減では国民民主に、消費減税では公明にそれぞれ照準を絞り、協力を取る付けようと水面下で動き始めている。