
[15日 ロイター] – 人工知能(AI)向けクラウドサービスを提供するコアウィーブ(CRWV.O)、新しいタブで開きますの株式と社債が15日、再び急落した。最高経営責任者(CEO)が受注残の多さを強調したにもかかわらず、借入金による資金調達にますます依存するAIインフラの拡充を巡り、信用不安が高まっていることが鮮明となった。株価は一時、8.3%下落し、2025年5月以来の安値を付けた。
同社は約500億ドルの債務を抱えており、データセンターブームが信用により支えられているという懸念の象徴となっている。また、新興企業の経営を圧迫しているほか、グーグルの持ち株会社アルファベット(GOOGL.O)、新しいタブで開きますやメタ・プラットフォームズ(META.O)、新しいタブで開きますのような大手企業のキャッシュフローにまで圧力をかけている。
同社が4月に発行した2031年償還の社債の利回りは16.2%となり、通常は財務悪化を示唆する水準を上回った。トレードウェブのデータによると、同社債の直近の価格は額面1ドルに対し0.011ドル安の0.784ドル。同社の債務に対するデフォルト保険コストは約1000ベーシスポイント(bp)に上昇し、5年以内のデフォルト確率が約63%であることを示唆する水準となった。1年前の同確率は約30%だった。
同社の株価は14日にも約15%下落しており、ハイテク株売りの中でも下落幅の大きい銘柄の一つとなっている。
IGグループのチーフテクニカルアナリスト、アクセル・ルドルフ氏は「AI需要と、収益性のあるビジネスモデルとは全く別物だということに市場は気付き始めている」と指摘。「現時点では、AIコンピューティングへの需要が突然冷え込んだというよりは、投資家がインフラ拡充の資金調達方法を疑問視しているように見える。ただ、資本コストが上がり続ければ、需要が堅調であっても、過剰にレバレッジを掛けている企業を守るには十分でなくなる可能性がある」と述べた。
一方、同社の第2位の株主で約10%の株式を保有する半導体大手エヌビディア(NVDA.O)、新しいタブで開きますのジェンスン・フアンCEOは、こうした懸念を一蹴。ストックホルムでのイベントで記者団に対し「コアウィーブの財務力は日々改善している」とした上で、エヌビディアによる同社への支援は必要ないとの認識を示した。「私は楽観的だ。コアウィーブの資本コストは実際に下がっている」と語った。