
[ワシントン 15日 ロイター] – トランプ米大統領は15日、2009年に南部テキサス州のフォートフッド陸軍基地で13人を殺害した元陸軍精神科医のニダル・ハサン死刑囚の銃殺刑の執行をライブ配信する計画を中止した。執行の様子を広く公開する意向だったヘグセス米国防長官の方針を覆した。
ヘグセス長官は今月、ニダル・ハサン死刑囚を12月3日に銃殺刑に処すと発表した。執行場所はハサン死刑囚が事件を起こした基地とし、その様子を生中継すると述べて多くの人を驚かせた。司法手続きに基づく死刑執行をテレビやインターネットで生中継している国は、他に知られていない。
匿名を条件に取材に応じたホワイトハウス当局者によると、トランプ氏と側近らは、ヘグセス氏がメディアのインタビューで発表するまでライブ配信の計画を知らなかった。
トランプ氏はSNSへの投稿で「米国がテロリストやハサンのようなクズにどう対処するかを世界に示すため、誰もが見られるよう死刑執行を配信することは、強力な抑止力になり得たと思う。しかし、多くの善良で善意ある人々は、配信であれ他の映像手段であれ、彼が死ぬところを見たくないと考えている」と説明。「予定通り銃殺刑に処されるが、その様子は配信しない」と投稿した。
死刑のライブ配信計画には、バンス副大統領を含む共和党の複数の政治家のほか、宗教指導者や海外の識者からも疑問の声が上がっていた。