Trevor Hunnicutt, Nandita Bose, Jasper Ward

[ワシントン 16日 ロイター] – 米ホワイトハウス当局者は16日、ザカリア新大統領報道官が就任から1週間足らずで解任されたと明らかにした。ザカリア氏を巡っては弁護士資格を巡る疑問が浮上し、同氏は前日、司法試験に合格していないと認めていた。
ホワイトハウス当局者2人はロイターに対し、ザカリア氏は「解任された」とし、「報道官職を離れる方向で手続きが進められている」と明らかにした。これに先立ち、トランプ米大統領はザカリア氏に対し、世間の厳しい注目を受けたことを踏まえ、職務を再考するよう伝えたと述べていた。
ザカリア氏は12日に大統領報道官に就任し、13日にホワイトハウスで初めての記者会見を行ったばかり。ザカリア氏の退任により、トランプ大統領は11月の中間選挙を2週間余り後に控えた重要な時期に、政権の実績を訴え、共和党の議会多数維持を後押しする政権の重要な「顔」を失うことになる。
トランプ氏はこの日、FOXニュースの電話インタビューに対し、新たな報道官の任命は急いでいないと述べた。
ロイターはザカリア氏のほか、ホワイトハウスに電子メールでコメントを求めたが、今のところ回答は得られていない。
ホワイトハウス当局者の話でザカリア氏の解任が伝わる前、トランプ大統領は記者団に対し「私はザカリア氏に『幸せでいる方がいいと思う。この仕事をしていて本当に幸せになれるか分からない。決して楽な仕事ではない』と言った」とし、「正直に言って、『私があなただったら考え直すだろう。よく考えてみるべきだ』と伝えた」と述べていた。
トランプ大統領は9日、8月に退任したレビット報道官の後任にザカリア氏を指名したと発表。ザカリア氏は、報道官就任について連絡を受けたのは7日で、9日に正式な打診を受けたとしている。13日の記者会見ではわずか3人の記者の質問に答えただけで、15分足らずで会見を終了した。
トランプ氏はザカリア氏の起用を発表した際、同氏を弁護士と紹介。ただその後、カリフォルニア州のペパーダイン大学ロースクールを卒業したザカリア氏が実際に司法試験に合格し、弁護士資格を持っているか疑問の声が上がっていた。ザカリア氏は15日夜、FOXニュース番組のインタビューで、司法試験に合格していないと認めた。
ザカリア氏の米大統領報道官の在任期間としては史上最短だったとみられる。トランプ第1次政権でホワイトハウス広報部長(コミュニケーションズ・ディレクター)を10日間務めたアンソニー・スカラムーチ氏は「記録は破られるためにある」とXに投稿。同時に「私は他人の苦境を喜ぶつもりはない」とも記した。