▽米国株式市場=反落、AI関連株の売り継続 コアウィーブ12%安<ロイター日本語版>2026年10月17日午前 6:00 GMT+9

[16日 ロイター] – 米国株式市場は反落して取引を終えた。人工知能(AI)向けクラウドサービス大手コアウィーブ(CRWV.O)、新しいタブで開きますやブロードコム(AVGO.O)、新しいタブで開きますなどAI関連のハイテク株が再び売られたほか、原油価格の急伸も重しとなった。
エヌビディアが出資するコアウィーブは12%下落。直近5営業日の下げ幅は約25%となった。同社の社債は今週、大きく売り込まれ、利回りは15%を超えた。
ブロードコムは4.5%下落。フィラデルフィア半導体指数(.SOX)、新しいタブで開きますは3.8%安となり、2008年以来となる8営業日続落となった。
USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ロブ・ハワース氏は「市場には幾分の警戒感がある。とりわけ原油高は、株式の株価収益率(PER)を圧迫しがちだ。投資家は週末に向けてリスクを取るよりも慎重な姿勢を取ろうとしている」と述べた。
ナスダック総合(.IXIC)、新しいタブで開きますは週前半からの下落幅を拡大した。多額の債務を抱えるAIインフラ企業が、借り入れコストの上昇が見込まれる中、債務返済に見合うだけの利益を期日までに計上できないのではないかとの懸念が圧迫した。
S&P総合500種(.SPX)、新しいタブで開きますの主要11業種のうち6つが上昇。エネルギー(.SPNY)、新しいタブで開きますが2.47%上昇でトップ、公益事業(.SPLRCU)、新しいタブで開きますが1.4%上昇と続いた。
その他の個別銘柄では、電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O)、新しいタブで開きますは3.1%下落。同社は、ロケットのような推進装置(スラスター)を搭載した新デザインのスポーツカー「ロードスター」を公開し、2028年に生産を開始すると発表した。
動画配信大手ネットフリックス(NFLX.O)、新しいタブで開きますは2.8%下落。同社は、最高コンテンツ責任者として元ディズニー幹部のピーター・ライス氏を起用すると発表した。
来週からは第3・四半期決算シーズンが本格化し、テスラ、メタ・プラットフォームズ(META.O)、新しいタブで開きます、プロクター・アンド・ギャンブル(PG.N)、新しいタブで開きますなどが決算を控える。LSEGのデータによると、アナリストは四半期利益がAI関連の大型株にけん引され、平均で30%超急増すると予想している。
S&P総合500種では値下がり銘柄数と値上がり銘柄数がほぼ拮抗した。
米取引所の合算出来高は186億株。直近20営業日の平均は177億株。
▽NY外為市場=ドル軟調、FRB金利据え置き観測強まる AI株安も重し<ロイター日本語版>2026年10月17日午前 4:25 GMT+9

[ニューヨーク 16日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対して下落した。米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測の後退に加え、AI(人工知能)関連銘柄主導の株安への懸念が引き続き重しになっている。
米国では今週発表された9月の米消費者物価指数(CPI)と9月の卸売物価指数(PPI)をが予想を上回って伸びたことなどで、一時的に利上げ観測が再燃。ただその後、FRB当局者の発言で追加利上げを急がない姿勢が示されたことで、ドル相場に対する支援材料も薄れていた。
今週はこのほか、AI関連銘柄が大幅に下落。AI関連銘柄やサプライチェーン全体に資金を投じてきた投資家の間でデータセンター運営企業が債務返済に必要な利益を十分なタイミングで確保できるのか疑念が広がっていることが背景にあり、影響はドル相場にも波及している。
ストーンXのグローバル市場調査責任者、マット・ウェラー氏は「今週、最も興味深いと感じたのはドル相場がAI関連取引と極めて密接に連動したことだった」と指摘。「通常なら、ハイテク株が売られれば安全資産としてドルが買われる展開が予想される。実際、債券市場ではそうした安全資産買いの動きが一部見られたが、ドルはむしろ売られた」と述べた。
ウォーシュFRB 議長はバンコクで開かれた国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会で行った講演で、米経済の力強さについて楽観的な見方を示すとともに、エネルギーショックが続きインフレ抑制に向けた金融引き締めが行われる中でも、世界経済が持ちこたえていることに驚きを表明。FRBの金融政策については「予断を持たない」と述べるにとどめ、追加利上げの可能性について手掛かりは示さなかった。
BNY(ニューヨーク)の米州担当マクロストラテジスト、ジョン・ベリス氏は「27─28日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げについて、FOMC内で特に理事の間で十分な支持があるとは思えない」と指摘。「12月の次回会合については結論はまだ出ていない。それまでに多くのことが起こり得る」と述べた。
CMEフェドウオッチによると、今月の会合で金利据え置きが決定される確率は83%。1カ月前の49%から大きく上昇した。
終盤の取引で、ドル/円は0.08%安の1ドル=158.11円。日銀の植田和男総裁は16日、基調的な物価上昇率について、2%に「かなり近づいている」と指摘する一方で、2%目標に到達したかの判断は29日からの金融政策決定会合で「政策委員の間でしっかり議論して結論を出したい」と述べるにとどめた。
ユーロ/ドル は0.08%高の1.1227ドル。
主要6通貨に対するドル指数は0.17%安の101.87。
| ドル/円 NY終値 | 157.99/158.04 |
| 始値 | 157.89 |
| 高値 | 158.33 |
| 安値 | 157.70 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1239/1.1240 |
| 始値 | 1.1258 |
| 高値 | 1.1261 |
| 安値 | 1.1213 |
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場