
[カイロ 18日 ロイター] – エジプト大統領府は18日の声明で、サウジアラビアの安全と安定を守るため、同国が要請すれば必要な支援を提供する用意があると表明した。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が対サウジ攻撃を強化している中で、中東での紛争が一段と拡大する恐れが出てきた。
「エジプトはサウジアラビアの安全と安定、防衛資源、領土保全、そしてイスラム教の聖地を守るため、必要かつ可能なあらゆる支援を提供する」とした声明は、シシ大統領が主宰した国家防衛評議会の会合後に発表され、同会合には国会議長や首相、軍トップらも出席した。
シシ氏は18日の演説で、イエメンで戦闘が再燃した後の9月15日にエジプトを訪問したサウジのムハンマド皇太子およびサルマン国王の方針に沿って行動すると述べた。イエメンでは、国際的に承認された政府を支援するサウジ主導の有志連合と、首都サヌアおよび北部の大半を支配するフーシ派との戦闘がここ数週間で激化している。
またシシ氏は、サウジ支援のため軍の派遣を認める権限を得るために議会の緊急会合を招集した。アラブ世界有数の規模を誇るエジプト軍が介入する場合、フーシ派による攻撃対象となる可能性がある。フーシ派は数万人規模の戦闘員を擁し、ミサイルや無人機によって地域の安全保障を脅かしている。
議会は18日に採決を行う見通しだったが、議論は19日まで続く予定。複数の議員と地元メディアが明らかにした。
エジプト議会による追加協議の発表後、アブデルアティ外相はXへの投稿で、サウジのファイサル外相と電話会談し、地域情勢や緊張緩和の重要性について協議したと明らかにした。
エジプトとサウジは緊密な戦略・経済関係を維持している。サウジやアラブ首長国連邦(UAE)など湾岸産油国は、2013年のモルシ元大統領の失脚後、エジプトに対し数十億ドル規模の支援や預金、投資を実施した。シシ氏はその翌年に大統領へ就任した。
エジプトは15年に発足したサウジ主導の対フーシ派有志連合にも参加したが、内戦での戦闘参加は限定的だった。
サウジはフーシ派への対抗でトランプ米大統領に支援を求めた後、地域の同盟国やパキスタンとの連携を強化している。関係筋によると、トランプ大統領は米軍による直接攻撃には同意せず、米国は標的情報や情報共有の支援を提供している。