▽米国株式市場=S&P・ナスダック急落、AI投資巡る懸念再燃<ロイター日本語版>2026年10月23日午前 5:11 GMT+9

[ニューヨーク 22日 ロイター] – 米国株式市場はS&P総合500種(.SPX)、新しいタブで開きますとナスダック総合(.IXIC)、新しいタブで開きますが反落。ナスダックは1日の下落率として6月5日以来の大きさを記録した。注目企業の決算発表が相次ぐ中、人工知能(AI)への投資競争を巡る懸念が再燃した。
一方、優良株で構成するダウ工業株30種は取引終了の数分前に小幅高に転じた。
フェイスブックの親会社メタ・プラットフォームズ(META.O)、新しいタブで開きますは、決算がアナリスト予想を上回ったものの、株価は7.0%下落した。AI関連支出により10年以上ぶりにキャッシュフローがマイナスとなったほか、AI技術への投資資金を調達するため、1対2の株式分割で議決権のない株式を発行する計画を発表した。 もっと見る
電気自動車(EV)メーカーのテスラ(TSLA.O)、新しいタブで開きますは3.1%安。四半期のフリーキャッシュフローが予想外のプラスとなり、2026年の設備投資計画を引き下げたものの、売られた。 もっと見る
現在の強気相場を大きくけん引してきたフィラデルフィア半導体指数(.SOX)、新しいタブで開きますは6.7%急落し、1日の下落率として6月23日以来の大きさとなった。
同指数はこの日の下落で、6月22日に付けた終値ベースの最高値を26%超下回った。ただ、年初来ではなお51.5%上昇している。同期間のS&P総合500種の上昇率は11.9%。
マーフィー・アンド・シルベストのシニアウェルスアドバイザー兼市場ストラテジスト、ポール・ノルテ氏は「ウォール街にとっては素晴らしい一日だ。市場で本当に苦戦しているのは、6月ごろまで市場の寵児だったハイテク株だけだ」と指摘。「投資家はAIの成長シナリオにいくつかの穴があると気付き始めている。株価指数はハイテク株の比重が非常に大きいため、その影響を受けている」と述べた。
地政学面では、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアの標的に新たな攻撃を仕掛け、原油価格が5カ月ぶりの高値を付けた。投資家は、中東情勢の混乱が続けばインフレが高止まりし、米連邦準備理事会(FRB)が利上げ継続を迫られる可能性を懸念した。 もっと見る
米労働省が発表した新規失業保険申請件数は、数十年ぶりの低水準付近での推移が続いた。労働市場の安定を示す兆候は、FRBがインフレ抑制に注力する余地を与える。金融市場は現在、FRBが年末までに政策金利をさらに25ベーシスポイント(bp)引き上げる可能性を織り込んでいる。 もっと見る
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)(PG.N)、新しいタブで開きますは、コスト上昇圧力が利益を一段と圧迫すると警告したものの、決算がアナリスト予想を上回り、5.6%上昇。主要消費財指数(.SPLRCS)、新しいタブで開きますを支えた。
ブラックストーン(BX.N)、新しいタブで開きますは8.4%高。AI関連債務の信用スプレッド拡大が、より高いリターンを確保する機会になり得るとの見方を示した。 もっと見る
航空宇宙・防衛大手ロッキード・マーチン(LMT.N)、新しいタブで開きますは通期の売上高と利益の見通しを引き上げ、7.0%上昇した。 もっと見る
スウェーデンの音楽配信大手スポティファイ(SPOT.N)、新しいタブで開きますは11.1%上昇。第4・四半期の利益見通しが市場予想を上回った。AIを活用した機能が利用者数の拡大を促すと見込んでいる。 もっと見る
半導体株が幅広く売られる中、インテル(INTC.O)、新しいタブで開きます、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(AMD.O)、新しいタブで開きます、サンディスク(SNDK.O)、新しいタブで開きます、マーベル・テクノロジー(MRVL.O)、新しいタブで開きますはいずれも8%超下落した。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.01対1の比率で上回った。ナスダックでは値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.37対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は187億9000万株。直近20営業日の平均は171億9000万株。
▽NY外為市場=円が大幅高、原油高やAI収益懸念で安全資産買い<ロイター日本語版>2026年10月23日午前 4:04 GMT+9

[ニューヨーク 22日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、円が1日としては約1カ月ぶりの大幅上昇となる見通し。株式市場の不安定な動きや中東での戦争長期化に伴う原油高、人工知能(AI)投資の将来の収益性に対する疑念を背景に、投資家が安全資産を求めた。
円は対ドルで0.75%上昇し、1ドル=156.96円となった。
円相場の動きの一部は、重要な節目である1ドル=160円に近づいていたことも背景にある可能性がある。この水準に近づくほど、日本当局が円を下支えするため再び介入する可能性が高まると見られている。
ドルは、円と同様に伝統的な安全資産とされるスイスフランに対して0.42%下落し、1ドル=0.821フランとなった。
円やユーロなど主要通貨に対するドルの値動きを示すドル指数は0.08%低下し、101.60。
ユーロは0.09%下落し、1ユーロ=1.1222ドルとなった。
ウェルズ・ファーゴのグローバル為替戦略責任者、エリック・ネルソン氏は「米国のAI関連企業の信用力とフランスの国家としての信用力という、それぞれの弱点を巡る材料がせめぎ合っている。ここ数日は、どちらへの懸念が強いかによって相場が左右されている。フランスへの懸念が米国のAI関連企業の信用力への懸念を上回る限り、ユーロは相対的に軟調に推移するだろう」と語った。
フランスが巨額の債務負担に対処できるかどうかへの懸念が同国の国債を圧迫し、債務水準が高い他のユーロ圏諸国への不安も高めている。
英ポンドは0.05%上昇し、1ポンド=1.3401ドル。豪ドルは0.11%下落し、1豪ドル=0.7019米ドルとなった。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは4.27%下落し、8万1023ドルとなった。
| ドル/円 NY終値 | 156.76/156.78 |
| 始値 | 156.88 |
| 高値 | 157.35 |
| 安値 | 156.70 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1214/1.1218 |
| 始値 | 1.1213 |
| 高値 | 1.1225 |
| 安値 | 1.1189 |
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場