▽米国株式市場=主要3指数軒並み下落、ハイテク株は持ち直し<ロイター日本語版>2026年10月24日午前 5:24 GMT+9
Lewis Krauskopf, Tharuniyaa Lakshmi, Ragini Mathur

[23日 ロイター] – 米国株式市場は主要株価3指数が軒並み下落して取引を終えた。一方、ハイテク株は持ち直し、市場をけん引してきた人工知能(AI)関連銘柄にとって波乱の1週間を締めくくった。市場の関心は、来週予定される企業決算や連邦公開市場委員会(FOMC)に移っている。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合(.IXIC)、新しいタブで開きますは小幅な下げにとどまった。前日は、巨額のAI投資を支える資金調達コストへの懸念が強まり、1日として6月以来の大幅下落となっていた。
S&P総合500種(.SPX)、新しいタブで開きますの大半のセクターが軟調で、一般消費財や金融はいずれも1%を大きく超える下げとなった。一方、エネルギーセクター(.SPNY)、新しいタブで開きますは2.5%上昇し、過去最高値を付けた。サウジアラビアでのイエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃を受け、中東からのエネルギー供給が一段と混乱するとの懸念が高まり、北海ブレント原油はこの日、4月下旬以来の高値を付けた。
この日は通信関連銘柄が下落し、通信サービスセクターの重しとなった。宇宙開発企業スペースX(SPCX.O)、新しいタブで開きますが全米で少なくとも8万カ所の携帯電話基地局の利用を確保するため、通信インフラ企業と協議していると報じられたことが材料となった。
AT&T(T.N)、新しいタブで開きますとTモバイル(TMUS.O)、新しいタブで開きますはともに約8%下落し、ベライゾン(VZ.N)、新しいタブで開きますは1.2%安。一方、スペースXは1.9%上昇した。
アメリカン・エキスプレス(AXP.N)、新しいタブで開きますは3.7%下落し、ダウ工業株30種(.DJI)、新しいタブで開きますの重しとなった。同社は、2026年通期の利益予想を市場予想を上回る水準に引き上げた。また、事業再編の一環として世界の従業員の5%に当たる約3500人を削減する計画を発表した。
来週は、アルファベット(GOOGL.O)、新しいタブで開きます、マイクロソフト(MSFT.O)、新しいタブで開きます、アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)、新しいタブで開きますのAI「ハイパースケーラー」3社の四半期決算発表が予定されており、各社の設備投資見通しが市場の注目を集めそうだ。
マン・グループのチーフ・マーケット・ストラテジスト、クリスティナ・フーパー氏は「AI関連銘柄を疑問視する動きの余波は依然として残っている」と指摘。「来年、AIデータセンター拡張への投資がこれまでの予想よりも少なくなる可能性は確かにある。だからこそ、市場に様子見姿勢が広がっているのだと思う」と述べた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.72対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は154億株。直近20営業日の平均は172億株。
▽NY外為市場=ドル堅調、ユーロは仏情勢が重し 来週の中銀会合に注目<ロイター日本語版>2026年10月24日午前 4:30 GMT+9

[ニューヨーク 23日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対しやや上昇した。来週は米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、日銀が金融政策決定会合を開く。いずれも政策金利の据え置きが予想されているが、今後の金融政策の方向性の手がかりを示すか注目されている。
終盤の取引で、円は対ドルで0.1%安の156.9円。ただ、週間ベースでは円は対ドルで約0.7%上昇。9月中旬以来の大幅な上昇となる。MUFGのシニア通貨アナリスト、リー・ハードマン氏は「リスク回避姿勢が強まる中、円買いが続いている」と述べた。
ユーロに対してはフランスの債務リスクプレミアムが2011年のユーロ圏債務危機以来の高水準に拡大したことなどが重しになっており、ユーロは対ドルで0.21%安の1.1191ドル。週初からは0.43%下落した。
ユーロは対円でより大きく下落し、一時175.08円と、2025年10月以来の安値を更新。週初からは約1.1%下落した。
フランスでは17日の抗議デモが過去数十年で最大規模の暴動に発展してから1週間が経過し、ヌニェス内相は暴力行為や略奪の再発防止に向け、24日に全国で予定される抗議活動に7万人の警察官を動員すると発表。パリのルーブル美術館、オルセー美術館、オペラ座などの主要文化施設の一部が臨時休館となるほか、治安上の懸念からパリで予定されているサッカーフランス1部リーグの試合が25日から26日に延期されるなどの影響が出ている。
バノックバーン・グローバル・フォレックスの主席市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「マクロン政権は社会不安の鎮静化に向けて軍の投入も辞さない姿勢を示しているが、週末にかけて抗議活動が一段と活発化する可能性が高い」と指摘。「欧州債券市場への圧力はこの日は幾分和らいだが、23日に予定されているムーディーズによるフランス国債格付けの見直しが注目されている」と述べた。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.25%高の101.82。
FRBの金融政策を巡っては、前日の株式相場急落を受け、12月の会合での利上げ観測がやや後退したことがLSEGのデータで示された。ただ、FF金利先物市場では12月利上げの確率はなお81%と見込まれている。
ECBについては、12月の理事会で利上げが決定される確率は66%と織り込まれている。ラガルドECB総裁が9月下旬にインフレに対し穏健な政策対応が適切との認識を示していることから、今後の金利見通しについて新たな示唆があるか注目されている。
日銀については、12月の利上げの確率が61%と織り込まれている。
| ドル/円 NY終値 | 156.86/156.87 |
| 始値 | 156.79 |
| 高値 | 157.08 |
| 安値 | 156.33 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1202/1.1204 |
| 始値 | 1.1195 |
| 高値 | 1.1211 |
| 安値 | 1.1188 |
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