▽米国株式市場=ダウ1500ドル超高、民主圧勝受け データセンターは安い<ロイター日本語版>2026年11月5日午前 6:31 GMT+9

[4日 ロイター] – 米国株式市場は大幅高で取引を終えた。中間選挙で民主党が圧勝し、政治的不透明感が後退したことでリスク選好が強まった。一方、人工知能(AI)規制が強化されるとの懸念から、データセンター関連株は下落した。
民主党は上下両院で過半数を奪還した。共和党の牙城にも食い込んで幅広い勝利を収め、有権者がトランプ大統領に厳しい審判を下した形となった。 もっと見る
一部の大型ハイテク株は、AIインフラの拡大鈍化が競争上有利になるとの見方から上昇した。一方、AIインフラ整備の一端を担う比較的小規模な企業は、拡大鈍化が財務を圧迫するとの懸念から下落した。議会の勢力図の変化によってイラン戦争の終結が早まるとの観測から原油価格が急落したことも、株式市場全体の投資家心理を後押しした。
USバンク・ウェルス・マネジメントのチーフエクイティストラテジスト、テリー・サンドベン氏は「選挙結果が明確になり、不確実性が低下したことで株価は大幅に上昇している」と指摘。「選挙によって政策運営にある程度のこう着状態が生じる。こうした状況は株価にとって好ましいことが多く、きょうもその効果が一部表れている」と述べた。
AI関連株はまちまちで、潤沢な資金を持つAI主力株が上昇した一方、半導体メーカーやデータセンター運営会社は下落した。テキサスやジョージアなど主要なデータセンター立地州で民主党が躍進したことが背景。これらの州では業界の急速な拡大に対する住民の反対が強まっている。
こうした値動きは、AIインフラ拡大の鈍化によってハイテク企業の資金負担が和らぐ可能性がある一方、急速な建設拡大に成長を依存する運営会社や供給業者には圧力がかかるとの見方を反映している。
AI主力株ではマイクロソフト(MSFT.O)、新しいタブで開きますが6.7%、アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)、新しいタブで開きますが6.1%、アルファベット(GOOGL.O)、新しいタブで開きますが3.2%、メタ・プラットフォームズ(META.O)、新しいタブで開きますが1.4%、それぞれ上昇。一方、データセンター運営のハット8(HUT.O)、新しいタブで開きますは23%、IREN(IREN.O)、新しいタブで開きますは11%、コア・サイエンティフィック(CORZ.O)、新しいタブで開きますは10%、アプライド・デジタル(APLD.O)、新しいタブで開きますは6.7%の大幅安となった。
フィラデルフィア半導体指数(.SOX)、新しいタブで開きますは3.1%下落し、6カ月ぶりの安値を付けた。
AMD(AMD.O)、新しいタブで開きますは1%高。データセンター向け販売が急増し、2027年の売上高見通しが市場予想を上回った。 もっと見る
イーロン・マスク氏率いるスペースX(SPCX.O)、新しいタブで開きますとテスラ(TSLA.O)、新しいタブで開きますはともに3%超下落。同氏は共和党候補の支援に5億ドル近くを投じ、両社が本拠を置くテキサス州での共和党の支配維持などに向けて資金を提供していた。
防衛関連のノースロップ・グラマン(NOC.N)、新しいタブで開きます、RTX(RTX.N)、新しいタブで開きます、ロッキード・マーチン(LMT.N)、新しいタブで開きますは下落した。トランプ氏が求める1兆5000億ドルの国防予算が、議会での承認に向けて一段と厳しい状況に直面する可能性がある。
太陽光発電やクリーンエネルギー関連株は上昇。民主党の圧勝により、クリーンエネルギー開発に対する連邦政府の支援が維持されるとの見方が広がった。
▽NY外為市場=ドル下落、米中間選挙で民主党圧勝 不透明感後退<ロイター日本語版>2026年11月5日午前 5:31 GMT+9

[ニューヨーク 4日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが序盤の安値からは持ち直したものの、下落して取引を終えた。米中間選挙で民主党が圧勝し、市場の不透明感が後退した。
3日投開票の米中間選挙で、民主党が上下両院の過半数を奪還した。不人気な対イラン戦争への強い不満や生活費高騰への不安、トランプ氏の政権運営に対する怒りを背景に、有権者がトランプ大統領に厳しい審判を下した形となった。
今回の結果を受け、市場にとって不透明要因が一つ取り除かれた。市場はイラン戦争の影響や、成長とインフレを押し上げている人工知能(AI)ブームへの対応に苦慮している。投資家がイラン戦争を巡る米政府の次の一手を見極めようとする中、この日の原油価格は急落した。
シルバー・ゴールド・ブルの外為・貴金属リスク管理ディレクター、エリック・ブレガー氏は「リスクオンの雰囲気だ。恐らく『うわさで売って事実で買う』動きと、不正選挙の結果を巡る泥沼にはまらずに済んだという安心感が交錯しているのだろう」と指摘。「ファンダメンタルズ面では、データセンターなどに関する民主党の立場を踏まえると、AIを巡る懸念が一段と強まる可能性は依然として残る。だが当面は、トランプ氏がこの結果に抵抗しないという安心感が市場に広がっている。全般的にリスクオンとなれば、ドルにとっては概ねマイナス要因となる」と述べた。
主要通貨に対するドル指数は0.25%安の101.60。取引序盤で、9月30日以来の安値となる101.21まで下げる場面もあった。
ドルは対円で0.14%安の158.43円。
ユーロは0.21%高の1.1217ドル。
英ポンドは0.38%高の1.3462ドル。一時、7週間ぶりの高値となる1.3503ドルまで上昇した。英ポンドは6営業日続伸の勢いで、これは7月6日まで続いた8営業日続伸以来の長さとなる。イングランド銀行(英中央銀行)は5日に金融政策を発表する。
CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む米連邦準備理事会(FRB)が12月の会合で少なくとも25ベーシスポイント(bp)利上げする確率は81.2%と、前日の77.4%から上昇した。
| ドル/円 NY午後3時 | 158.40/158.42 |
| 始値 | 158.42 |
| 高値 | 158.66 |
| 安値 | 158.18 |
| ユーロ/ドル NY午後3時 | 1.1218/1.1219 |
| 始値 | 1.1254 |
| 高値 | 1.1272 |
| 安値 | 1.1214 |
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場