【ワシントン=阿部真司】米国のバンス副大統領が中間選挙の敗因を「戦争だ」と認め、戦闘の早期終結を訴えたのは、イラン攻撃で離反したトランプ大統領の支持者を再結集させるためだ。2028年の次期大統領選に向け、外国での戦争に反対した「米国第一」主義の原点に立ち返り、支持者の受け皿となる思惑があるとみられる。
バンス氏は4日のSNSへの投稿で、24年大統領選でトランプ氏を支持した人の多くが民主党に投票したとの見方を示し、「我々がこれからどう進むべきかについて率直に話し合うには、そこ(戦争)から始めなければならない」と主張した。
バンス氏は2月に始めた対イラン軍事作戦に先立ち、攻撃が支持者の信頼を失いかねない懸念をトランプ氏に伝えたとされる。大統領選で、トランプ氏が「新たな戦争はしない」と公約していたためだ。

バンス氏の約600語からなる長文の投稿は、周到に準備されたとみられる。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、トランプ氏には事前に内容が伝えられていたと報じた。トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏は投稿について、SNSで「一言一句」を支持すると表明した。ジュニア氏はバンス氏と親しく、副大統領への起用をトランプ氏に働きかけたことでも知られる。