民進党が、立憲民主党や希望の党の議員らとの新党結成を目指す方針を示す中、来週から希望の党が「分党」の協議に入るなど、動きが活発化しています。ただ各党内には批判的な意見も根強くあり、民進党を中心に勢力の結集を図れるのかは見通せない情勢です。

去年の衆議院選挙で分裂した民進党は、安倍政権に対じする態勢を再構築する必要があるとして、立憲民主党や希望の党の議員らに呼びかけて新党の結成を目指す方針で、30日夜開かれた党の両院議員総会でも承認されました。こうした中、希望の党の執行部は、新党の結成も見据え、理念や政策の異なる議員が党内にいることから、来週から党を分ける「分党」の協議に入るなど、民進・希望両党の動きが活発化しています。

一方、立憲民主党の枝野代表は30日「合従連衡をするつもりはない」と述べ、民進党が目指す新党結成には加わらない考えを明言しました。こうした状況を受けて、民進党内では、立憲民主党との連携を望む議員もいることから再び党が分裂するのではないかという見方が出ているほか、各党内には、「財務省の決裁文書の改ざん問題をめぐる野党側の連携に水を差しかねない」など批判的な意見も根強くあり、民進党を中心に勢力の結集を図れるのかは見通せない情勢です。