イギリスで起きたロシアの元スパイの暗殺未遂事件で、欧米などの各国がロシアの外交官を追放する措置をとったことを受けて、ロシア政府は対抗措置としてこれまでに25か国のおよそ140人の外交官などに国外退去を求めました。

イギリス南部で今月起きたロシアの元スパイの男性らの暗殺未遂事件を受けて、イギリスやアメリカ、ウクライナなど29の国とNATO=北大西洋条約機構は、ロシアの外交官など150人以上を追放することを決めています。これに対し、ロシア外務省は30日、追放措置を決めた23か国のロシア駐在の大使らを呼び、各国が追放するロシアの外交官と同じ数の外交官を追放する対抗措置をとることを通告しました。

これにより、ロシアがこれまでに国外退去を求めた外交官などは、イギリスとアメリカを含むあわせて25か国のおよそ140人に上ることになります。さらにロシアは、国内に駐在するイギリスの外交官や職員の数を、イギリスに駐在するロシアの外交官などと同じ数まで削減するよう、イギリス側に求めたことを明らかにし、双方の応酬が続いています。