• ムニューシン米財務長官が対ロ追加制裁を発表へ-米国連大使
  • ジョンソン英外相:追加攻撃の提案は検討されていない
The Damascus sky lights up missile fire as the U.S. launches an attack on Syria targeting different parts of the capital early Saturday, April 14, 2018.
Photographer: Hassan Ammar/AP

米国と英国が13日夜のシリア攻撃の影響と次の措置を見極める中、シリアの化学兵器使用疑惑に関連してロシアに対する追加制裁が打ち出される見通しだ。米国のヘイリー国連大使が明らかにした。ヘイリー大使は15日にCBSの番組「フェース・ザ・ネーション」で、ムニューシン米財務長官が16日に新たな制裁を発表すると述べ、シリアのアサド大統領と化学兵器に関連する「機器を手掛ける企業を直接標的にする」制裁になることを明らかにした。

大使は追加制裁について、今後の化学兵器使用をやめさせ、ロシアが同国の同盟国を「かばう」のを阻止することが目標だと説明。「われわれが強力なメッセージを送ったのは誰もが知っている。彼らがそれに耳を傾けることを期待する」と付け加えた。米財務省の報道官は制裁についてコメントを控えた。

トランプ米大統領は米英仏によるシリア攻撃について翌14日にツイートで「任務は完了した」とコメント。ただヘイリー大使は、化学兵器が引き続き使用される場合に備えて米国はなお「臨戦態勢」にあると述べた。一方、英国のジョンソン外相はシリアの化学兵器関連施設に対する攻撃は1回限りの動きで追加攻撃の「提案は検討されていない」と述べ、「圧倒的な目的と使命はメッセージを送ることだった」と語った。