[ニューヨーク 29日 ロイター] –
ドル/円
NY終値 108.75/108.78
始値 108.86
高値 109.10
安値 108.12

ユーロ/ドル
NY終値 1.1538/1.1542
始値 1.1550
高値 1.1589
安値 1.1519

ニューヨーク外為市場ではイタリア政局の混迷が深まるなか、ドルが対ユーロで10カ月ぶりの高値を更新した。 イタリアでは暫定首相に指名されたカルロ・コッタレッリ氏が組閣に向け主要政党の支持を取り付けられず、7月29日にも再選挙が実施される可能性が浮上。イタリア国債や株式のほか、ユーロに対する売りが加速し、2010─12年のユーロ圏債務危機を想起させる事態となっている。

こうしたなかドルは対ユーロで1.1506ドルと、2017年7月以来の高値を更新。ドル指数は約0.5%上昇の95.025と、6カ月半ぶりの高水準を付けた。ユーロは対スイスフランと対円でも大きく下落。ユーロ/円は124.61円と、10カ月ぶり安値を付けた。

市場が「リスクオフ」となるなか円も押し上げられ、ドル/円は約1.2%安の108.10円と、5週間ぶりの安値を付けた。 市場ではイタリアで再選挙が行われれば、ユーロ懐疑派が一段と勢力を伸ばし、イタリアのユーロ加盟国の一員としての将来に疑念が生じるのではないかとの懸念が出ている。

TD証券(トロント)の北米外為戦略部門責任者、マーク・マコーミック氏は「イタリアのユーロ圏離脱(Quitaly)の可能性については、われわれは非常に懐疑的な見方を持っている」としながらも、市場ではユーロのほか欧州の株式などが売られる展開となっており「こうした流れがすぐにやむとはみていない」と述べた。

安全資産に資金が流れるなか米国債も買われ、米10年債利回りはこの日の取引で2.84%と、4月半ば以来の低水準を付けている。