31日のニューヨーク外国為替市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定を翌日に控える中でドルが上昇した。FOMCは漸進的な利上げの方針を維持すると見込まれている。

ドルは主要10通貨のうちオーストラリア・ドルとカナダ・ドルを除く全てに対して上昇。資源国通貨は、金属価格の上昇を支えに堅調な展開となった。米国と中国が全面的な貿易戦争の回避を目指し、交渉再開を模索しているとの報道が好感された。

カナダ・ドルは同国の国内総生産(GDP)が好調だったことや、米国とメキシコが北米自由貿易協定(NAFTA)の自動車協議で合意に近づいているとのブルームバーグの報道も支援材料となった。ただその後、米中の貿易協議はほとんど進展していないとのウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道を受けて上げを縮めた。

円はドルに対して約3週間で最大の下げ。日本銀行による金融政策調整を受けてポジション調整が入った。ドル・円相場はまた、米経済指標を受けて米2年債利回りが上昇したことも材料視された。

ニューヨーク時間午後4時55分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.1697ドル。円は対ドルで0.7%安の1ドル=111円85銭。

欧州時間の取引

円は欧州時間も下落。日銀が政策調整で一部予想ほど踏み込まなかったことが手掛かり。円は対ドルでの下落率が一時、主要10通貨中で最大となった。

原題:Dollar Firms Ahead of Fed Decision, Shares Advance: Inside G-10(抜粋)
Yen Slides on Dovish BOJ Bent, Dollar Stabilizes: Inside G-10