今日、11時半に菅官房長官が新元号を発表する。平成天皇の退位に伴う改元である。あと1カ月は平成が続く。この1カ月は平成よりも新元号が多くの人々の間で話題になるだろう。昨日までは平成を振り返える話題がメディアの中心だった。今日からは新しい時代を展望する記事やニュースが中心になる。新天皇の即位前に新元号を発表することにイチャモンをつけていた保守強硬派も、これからは新しい時代の姿に関心を向けてもらいたい。日本も世界も行き詰まっている。英国の議会は世界の明日を象徴しているように見える。利害が対立し、頑迷固陋に己の主張を通そうとする。これでは時代は新しく生まれ変われない。日本もデフレに悩まされた平成から完全に抜け出さなければならない。新しい時代には、「和をもって全てを一新する」気概が必要な気がする。

新しい元号はすでに3〜5つに絞り込まれている。今日は9時30分から官邸で「有識者懇談会」が開かれ原案について意見を聞く。そのあと衆参の正副議長から意見を聞いたあと、臨時の閣議が開かれ新元号が正式に決まる。そして11時30分に官房長官が発表。正午過ぎには安倍首相が新元号に込めた意味などについて説明する段取りだ。首相はこれまで改元を機に新しい時代をはじめたいとの趣旨の発言を度々している。ということを考えれば新元号には「新」という文字が入るのではないか。これに「和を以て貴しと為す」という古来からの日本的精神土壌を加味すれば、新元号に「和」は不可欠。日本に限らず世界中で争いごとが絶えない。武器を持った争いだけではなく、制度や政策、あるべき世の中をめぐる考え方に大きな違いがある。だから新しい時代は「和新」である。

考え方は違っても構わない。譲り合い、妥協しながら新しい時代、新しい生活、新しい世界をつくることが大事だ。日本人の精神的な土壌である「和」、これをもって「新」しい次の時代を切り開く。こんな改元があってもいいのではないか。英国のEU離脱、米中貿易摩擦、トランプ大統領を巡る米国世論の分断、メキシコの壁、イスラエルとアラブの対立、ロシアのウクライナ占領、中国ではウイグル自治区を巡る人権問題が尾を引いている。紛争や軋轢が絶えることはない。人類の作り出した世界はいまいたるところで行き詰まっている。これを打ち破る新しい時代を日本のみならず世界中で模索する必要がある。和を持って新しくしよう。「和新」で世界を変えよう。そんな意味を込めての改元である。菅官房長官は11時30分、新元号は「和新」であると発表した。今日はエイプリルフールである。