日産の前会長であるカルロス・ゴーン被告が4日未明に再逮捕された。再々々逮捕、4回目の逮捕である。今回の逮捕劇も異常だった。3日、同会長はツイッターのアカウントを開設した。日経新聞によると「投稿は3日午後0時51分、アカウント名はCarlos Ghosn。プロフィル欄には『父であり夫。日産やルノー、三菱自動車の元会長』などと記載している。所在地は『東京都 日本』と記載した」とある。そして英語で「何が起きているのか真実を語る準備をしている。4月11日木曜に記者会見」とも書いた。これがゴーン氏本人のものかどうかは不明。本人のものだとすればツイッターなどSNSでの情報発信を禁止されている保釈条件に抵触することになる。

それ以上に、この情報が発信された直後(未確認、個人的にはそう感じた)からメディアに「検察、ゴー元会長を再逮捕へ」という情報が流れ出した。NHKによるとこの情報の通り本日未明(午前6時前)に検察は、「前会長の都内の住居に入って任意同行を求めたあと取り調べを進め、特別背任の疑いで再逮捕しました」ということになる。逮捕容疑は日産の資金を個人的に流用し、友人や家族に送金。さらに豪華ヨットの購入代金に当てていたという。この逮捕に連動するかのようにルノーもゴーン氏の不正資金疑惑をフランスの検察当局に通報したという。ニュースでは前日、弁護士事務所に入るゴーン容疑者の姿が映像に収められている。全てがシナリオに沿って動いているようにも見える。まるでドラマを見るようだ。

それにしても、この逮捕容疑が事実なら、守銭奴と化したゴーン被告の凄まじいばかりの悪行である。これを事前にチェックできなかった日産のガバナンスが問題であることはすでに明らかになっている。ガバナンスの強化策もつい先日打ち出された。日産以上に問題なのはルノーならびにフランス政府だ。かくのごとき守銭奴を擁護し、日産支配を目論んできた。悪いのはゴーン容疑者だけではない。ルノーというガバナンスの効かない組織、雇用を守るためにその組織を利用したフランス政府。とりわけ大統領になる前に担当大臣を勤めていたマクロン大統領の責任は大きい。いずれにしてもこの先、ゴーン容疑者が弁明すればするほど同容疑者の立場は悪くなるだろう。これで日本の検察に対する批判も勢いが鈍るだろう。何れにしてもこの事件、いろいろなことを考えさせてくれた事件だった。そして、まだまだ続く。