【ルクセンブルク時事】中国主導の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)は13日、ルクセンブルクで第4回年次総会2日目の会合を開いた。この日は新たにルワンダなどアフリカの3カ国の加盟を承認し、加盟承認数は100カ国・地域に達した。

 AIIBは2016年1月に開業。日本や米国は参加を見送っているが、加盟数では日米が主導するアジア開発銀行(ADB)の68カ国・地域を上回っている。

 金立群総裁は12日の冒頭あいさつで、大台到達について「非常に画期的なことだ。協調と連携の取り組みを全ての参加者に広げなければならない」と強調した。開業から3年半を経て「AIIBの基礎は整ったが、まだやるべき重労働がたくさん残っている」とも語った。

 金総裁は、ルクセンブルク証券取引所でユーロ建て債券を発行することや、現地通貨建ての投融資を始める方針も打ち出した。