米国債市場で30年債利回りが過去最低に接近している。貿易戦争がエスカレートし、世界経済への影響に対する懸念が強まっているほか、世界各地の政策当局が景気支援に向けた措置に動いたことが背景にある。
ニュージーランドやインドの中央銀行が7日、予想より大幅な利下げに踏み切ったことに反応し、債券相場は上昇が加速。米30年債利回りは一時11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.12%を付け、2016年7月に記録した過去最低の2.0882%に接近した。

米国債のイールドカーブ(利回り曲線)は平たん化し、景気の先行きに対し投資家が警戒感を強めたことをうかがわせた。米国株は下落。ドイツでは2年債と30年債の利回り差が金融危機以降の最小に縮小した。
みずほインターナショナルの債券ストラテジスト、ピーター・マッカラム氏(ロンドン在勤)は「中銀による利下げレースということに尽きる」と指摘。米金融当局は「ハト派姿勢を強めるだろう。米長期債が支えられているのはそれが理由だ」と述べた。
米財務省はこの日、10年債入札を予定している。低い利回りへの投資家の需要が試される。あす8日には30年債の入札が実施される。米10年債利回りは一時11bp低下して1.59%と、16年以来の低水準を付けた。
原題:Treasury 30-Year Yield Closes In On All-Time Low as Risks Grow(抜粋)