米国務省のボルカー・ウクライナ担当特別代表=7月27日、キエフ(EPA時事)
米国務省のボルカー・ウクライナ担当特別代表=7月27日、キエフ(EPA時事)

 【ワシントン時事】複数の米メディアは27日、国務省のボルカー・ウクライナ担当特別代表が同日辞任したと報じた。ボルカー氏は、トランプ大統領がウクライナのゼレンスキー大統領に圧力をかけたとされる疑惑に関与したとして名前が挙がっていた。

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 トランプ氏は7月25日、ゼレンスキー氏との電話会談で、野党民主党のバイデン前副大統領とその次男に不利な情報を得るため、調査を行うよう圧力をかけたとされる。告発文書によると、ボルカー氏は電話会談の翌26日にウクライナの首都キエフを訪問。ゼレンスキー氏らに対し、トランプ氏の要求にどう対応すべきかを指南した。

 報道によれば、トランプ氏側の中心人物は同氏の弁護士であるジュリアーニ氏とされるが、ボルカー氏はジュリアーニ氏とウクライナ政府高官の会談も設定したという。