[ルクセンブルク 14日 ロイター] – 欧州連合(EU)は14日、ルクセンブルクで外相理事会を開催し、トルコへの武器輸出を制限することで合意した。同国がシリア北部で展開する軍事作戦を受けた決定。しかし、域内全体での禁輸措置に踏み切ることは避けた。 

EU外相は4時間にわたる議論の末発表した声明で「トルコへの武器輸出を巡り国家としての強い立場にコミットする」ことで合意したと発表した。 

イタリアはドイツとフランスに続き、トルコへの武器輸出を停止する意向を表明。スペインも武器輸出を停止する用意があることを示唆した。オランダ、フィンランド、スウェーデンなども武器輸出停止を発表している。ベルギーも武器輸出停止に支持を表明した。 

米政権も早ければ今週中にもトルコに制裁を科す用意を進めているとみられている。 

欧米による制裁の可能性から、為替市場でトルコリラは0.8%下落した。 

EU外相はまた、トルコがキプロス沖で進める石油・ガス掘削を巡り、経済制裁を策定する方針で一致した。