年々増える外国人技能実習生の失踪防止に向けた新たな対策を出入国在留管理庁がまとめ、大量に失踪者を出した実習先は新規の受け入れを停止するなどとしています。

出入国在留管理庁によりますと、外国人技能実習生の失踪は年々増えていて、去年1年間では9052人と、5年前の2倍近くになっています。

これを受けて出入国在留管理庁は、失踪防止に向けた新たな対策をまとめました。

それによりますと、大量に失踪者を出した実習先や監理団体は、適正な実習ができていないと見なして、新規の受け入れを停止するほか、賃金の不払いがあるなど違法性が確認できれば、受け入れをできなくするとしています。

また、失踪した実習生を雇用した企業名の公表なども検討するということです。

森法務大臣は、閣議のあとの記者会見で「施策を着実に実行し、技能実習生の失踪者数の減少に全力で取り組みたい」と述べました。